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GS-320 ギガパワーLIストーブメタルクラブ

A/Jの空間

なんというか、ギミックを楽しむ火気というとダメな子のように思えないでもないが。実際、用途に迷う火気である事は確か。サイズ・重量についてアドバンテージがなく、形状においてデュオ登山などを想定した大型クッカーに対応させたのは判るが、同条件下の使用想定であろうデルタポッドCBに比べ、ほぼ倍の単価差がありながら優位点が無いに等しい。
    メタルクラブ デルタポッド
価  格   ×      ◎   ほぼ2倍
重  量  305g     310g   5g差 
使用時間   55m      215m  容量230:250での比
カロリー 2500Kcal   2400Kcal  イソ:プロイソ比     
※携行重量等を優先してメタルクラブが液出しであることから使用可能温度がより広範囲なイソ:プロイソ比としました。

また、ソロセット“焚”、“極”に詰めるなら他に良いストーブがあるし、使用時間が25分を目安とする(絞ればもっと使えるだろうけど)110イソをわざわざ選択する理由は無い。(※日帰り登山だったとしても2日分の熱源として利用できる火気を携行したい。せめて2缶か250を選択。エスビット等のサブがあったとしても。)

更に、これまた別の観点から、五徳が3点×2本支持なのに対し、ガスカートリッジの逆さスタビライザーは4本足。それならそれでいいけれど、本体のいずこかにパチっと収まる工夫が必要だと思う。おまけに250のカートリッジ底に収まらないし。

という訳で火気としてはかなり頼りないです。とはいえ液出しのミニマムモデルとしては意欲的な挑戦であるのはたしかで、個人的には五徳と足をリンクさせた収納→設置の展開メカニズムは弄っていて実に面白い!というか美しい!遠出に連れて行けないので庭先で一緒に遊ぶ老猫のように愛でるのが今となってはこのカニとの正しい付き合い方のようです。

  • ジャンル

    ストーブ/ランタン

  • 2012/11/8登録

コメント

12/11/9

zodiac

私がEPIのAPSA-IIIを買うときに少しだけ性能を確認したのがメタルクラブでした。
液出しなので注目したのですが、火力が弱いと判定し購入になりませんでした(APSA-IIIは3360KCalなのです)。なんとも造形美に溢れていますが実戦的ではないように思ったのです。

なつみかん

私はメタルクラブの美しいスタイルと面白い構造等、燃料を燃やす装置としてはオマケ(遊び?)の部分も楽しみながら使ってます。
スペックはオートキャンプが主でバーナーやランタンのガスバルブ全開使用することがほとんど無い私には気になりません。

A/J

>zodiacさん
熱量の優劣はともかくとして「コレは外に連れて行けないな」というのはやはり使用時間の短さ。短いからより多くの燃料が必要となりかさばり、重くなる。・・・といった欠点からして私の机のラーメンストーブとして活躍中です。五徳が大きく、重心が低いので長所を抽出して活用しようと思います。

>なつみかんさん
美しさというところを評価する審美眼はおよそ乏しいのですが確かに構造が面白い。設計した人のやる気や愛情、なにより使用者への思いやりを感じずにはいられません。それだけに!・・・惜しいなぁ(涙)。
オートキャンプ主体ということですが液だしということでやはり冬には強いでしょうか?極やマイクロマックスと比べ低重心広五徳なのでパーコレーターなどを安心して載せられることを考えればこれからの季節にはこのカニは別の顔を見せてくれるかもしれませんね。

12/11/17

そろしず

はじめまして。

メタルクラブは登山用途にはあまり向かない、というのは同感です。
瞬発力(最大カロリー)ありませんし、収納もちょい大きく重いですから。

缶内気化燃焼タイプは、長めの時間そこそこの火力で燃焼させていると、ガス缶が冷え冷えして、燃焼パワー激落ちするのが難点。
特に寒冷期は醜いです。

ご自身の使い方から導入判断したり、缶内気化燃焼タイプとの使い分けが必要でしょうね。
短距離ランナーはマラソンに弱く、マラソンランナーは瞬発力が・・って感じですかね。
私は現在、P社マイクロマックスタイプ(五徳4本、あちらが先出しですが)とこれを使い分けていますが・・。

A/J

>そろしずさん
はじめまして。北海道ではもうところどころ寝雪になってるでしょうか?
寒冷地ならまさにメタルクラブの優位点を効果的に活用できそうですね。ツーリングクラスならペイロード的にこのクラスは許せる範囲内なら・・・南からきたキャノンボーラーが現地で困らないように、というコンセプトなのかもしれませんね。
(というかそれなら納得できるというもの。)