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呆然、不安、落胆、感謝、希望

*maikoの空間

震災以来、今はじめてネットを見ています。

メール等、安否確認のご連絡いただいた方達にこの場をお借りして御礼申し上げます。

SP社の働きかけや皆様の善意を拝見し心よりありがたいな…と思っています。


我が家も全員、命、助かりました。

全てが倒れ割れる轟音と揺れ、
電気が「ビュンッ!!」と切れる音
ちょうど下校中の小学生や隣近所から聞こえる叫び声。

あの瞬間、家屋崩壊で本当に死を覚悟しました。

目の前の駐車場に知らない人達と声を掛けあい
長い余震が収まるのを吹雪の中を身を寄せ合いひたすら待ちました。

その日はとにかく全てが遮断され
車で5分先の町が津波にのまれた事など知る由も無く

「大きな地震が起きた。家がめちゃくちゃ…。寒い。どうしよう…。」

ただただ呆然とするだけでした。

携帯も繋がりにくく、充電は減っていくばかり。
どんな規模の地震が起きたのかすら分かりませんでした。

この後、ガソリンに苦しむなどと予想も出来ず、
寒空の中、近所の子供達を寄せ集めて車で寒さを凌がせ。

我が家はキャンプ道具と灯油ストーブが生きていましたので
ご近所に貸し出せるランタンは貸して、
昨日、電気が復旧するまで凌げました。

3日目辺りからガソリンを入れる為に初めて外の光景をみたり
TVをみて事の重大さを知る事となり、唖然としました。

知人宅のラジオからは

「すぐそこまで火が来てる!助けて!!」
「津波を被って屋上で待ってる。寒い。助けて!!」

眠れませんでした。


「これからどうなるんだろう?」

そんな時、知らない人同士の声掛けや炊き出し、情報交換、
身内を問わず、ライフライン復旧が早い友人知人からの助け。

人一人は本当に小さいけど、想いがあれば何よりも心強いと感謝しました。

そんな中、昨日各中学校で卒業式があったニュースをみて
「みんなに助けられた命。いつか地元に貢献できる人間になりたい。」
「希望を見る」を実感した瞬間であり、巣立つ子供達をとても頼もしく感じました。


津波にあった幼稚園では
「幼稚園バスの天井まで水が一気にあがった。
浮く子供達を水中で手探りでかばんや手を引っ張って必死に助けけ上げた。
だけど…見つけれらない子供達がいる…。」
と、声を詰まらせる先生方。

震災後、気を張っていたのか涙もでなかったのが、
この言葉を聞いたとき、一気にはじけ、泣かずに入れませんでした。


我が家にも一人連絡の取れない人がいます。

あの日、きっと、

「地震だ!家族は?あの人は?」

我が家にとって縁深い南三陸町志津川の役場の方達も
「水門閉めて、誘導して!」

みんなが奔走した先に津波が襲ったと思います。


色んな人が誰かの為に必死だった。

だけどどうしようも無かった。

どうか、自分を責めないで欲しいと切に願うと同時に

それでも色んな思いで今も被災者同士助け合っている方達を

どうか、皆さんの暖かい気持ちで

これからも助けて、心暖めてあげて下さい。


せっかく助かった命なのに、こうしている間にも
燃料不足で暖が取れない、薬が無い、温まる毛布などがない等々
避難所で亡くなっている方が老若男女問わず毎日いらっしゃるのが現状です。




携帯もラジオの充電も切れた余震が続いた夜は恐怖のあまり

正直、「ここから助けて!!」と思っていました。




でも…。

やっぱり私、宮城を離れたくありません。

色んな人に恩返ししたいです。



生まれ育ったこの町が、

今回助けてくれた、今まで育んでくれた沢山の方達が

また笑顔に戻る為に自分からできること、考えて生きたいです。




気持ちの整理できない長文で申し訳ありません。

  • 2011/3/18更新
  • 2011/3/18登録
  • 2回更新

コメント

▽最近の10件 [ 全45件を表示 ] ページ| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
11/3/18

RICETREE

*maikoさん
甚大な被害のなか、ご家族共にご無事を人づてに聞いて、一先ず安堵していました。
大変な被害、心よりお見舞い申し上げます。

一昨年の雪峰祭。
ご一緒させて頂いた*maikoさんが確か仙台と仰っていたと思い、案じておりました。
一日も早く普段の生活に戻られること、遠く関西からお祈りしております。

tomojii

多くの方からの言葉は嬉しいモノですね。
阪神大震災の時も情報がなかなか無くて、
現実が判らないもどかしさが一番不安でしたが、
Webのいいところですね。
多くの人が見守っていてくれることが嬉しいですね。
一人じゃありませんよ。
SPユーザーも捨てたものではありませんよ。

11/3/19

pic-さん

>*maikoさん

御家族共、御無事で何よりです。

更に、ここにupされてらっしゃる*maikoさんの言葉が、
これほどまでに「強さ」をも感じる言葉である事に
感服の思いで一杯です。


私たちが知りうる情報と現場の状況は大きく隔たりがあり、
もどかしい思いをしてらっしゃることと思います。

家屋の倒壊等で、被害者の多くは「そこで発見」できた阪神大震災と違い、
津波で何もかも流され、被害者が「そこに居ない」今回、
更に言えば原発の事などがあり、「同様の災害」とは言えないと感じています。


アウトドアの道具や経験が、被災後の生活にとても役立っているように見受けられます。

また、その道具や経験を、周りの方に分け与えられる*maikoさんの「人」としての行動に、感銘を受けるとともに、微力ながら応援をしています。


>電気が消えた日の星空は皮肉なほど綺麗でした。

この一文がとても印象的でした。

*maikoさんの心情と、普段、どれだけ不要なエネルギーが

使われているかと言うことへの警笛のようでした。


先の言葉が「やっぱり星空は綺麗だ!」と言う気持ちで、

空を見上げる日がまた必ず来ます。


その日が一日でも早く来ますよう、

微力ながらの行動と、応援をしています!!

初号機

*maikoさん はじめまして。
ほおずきのコメント、こんな時にありがとうございます。
御家族共々御無事でなによりです。
私達の方は、会社が半壊状態になり
壁は落ちるは天井は落ちるは
一面真っ白となり生きた心地がしませんでした。
この後どうなるんだろうと落胆してましたが
その後の東北沿岸の状況をTV見た時には
うちらなんか大した事ないと思いました。

心体共に極限状態とは思いますが
頑張ってください。

私も、まずは個人で出来る手伝いを
一つ一つしていきます。

*issei

心配しておりました、色々な方がおられ胸が詰まる気持ちですが、一つ安心する事が出来ました、まだまだ復旧に時間がかかると思いますが明るい方向を視て進んで下さいねっ未来に向かって!

*maiko

☆RICETREEさん☆

こんばんは、そしてご心配頂きありがとうございます。

ミサイルの爆音と人に殺される恐怖が無いだけで

さながら戦後の焼け野原を見ている様です。



一昨年の雪峰祭では中々お話できず…。

また今度美味しいお酒をご一緒出来る事願っております!!

*maiko

☆tomojiiさん☆

そうそう…本当に感謝です。

お騒がせしてご迷惑をお掛けしても「非常時だから!」と支えてくれる方達がいる…。

日ごろの自分のお馬鹿さ加減に涙出てきます(><)

こちらでも以外と日頃接触の無い人が凄く助けてくれたり

非常時に人柄って出ると思いました。

どんなご縁でも人の繋がりの大切さを改めて感じています。

皆さんありがとうございますm(_ _)m

*maiko

☆pic-さん☆

勿体無いお言葉。恐縮です(><)

今日も9日ぶりに生存者救出されたので

どこかで無事でいてくれる事を毎日祈っています。

ランタン、ガス式でも使い方が分からない方が殆どで

「面倒だから。」と強風の中外で薪を燃やしたり(危険行為)。

アウトドア経験は大人になってもある程度普及するべきだと思いました。

一緒に知識があるとなお良いのは消防団の経験ですね。

農家には農家の知恵があって井戸水の用途や炊き出しで迅速・的確な行動をなさってましたし。

色んな知恵を持ち寄る人付き合いは大切です。

>星空
大好きな吹上で何度も見てきたはずなのに

元々綺麗な星空を私達人間が見えないようにしているだけなんだな…と気が付きました。

そして、人は光が無くなった途端暗闇に恐怖を感じる。

本当に小さな生き物です。

他の生き物と謙遜しながら共存しなくちゃいけませんね。

*maiko

☆初号機さん☆

はじめまして、ありがとうございます。

ガソリン、ガス系はいざという時に倒れたり消しきれないと最悪なので避けました。

我が家もホオズキ最小灯で持たせました。

ただ、電池や電源が必要ですからソーラー充電併用になればなお助かりますね!

今後とも宜しくお願い致します!

*maiko

☆isseiさん☆

いつもポジティブシンキングなisseiさんから元気を貰います!

ありがとうございます。

「明けない夜は無い」ですね!