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超短編小説 「地吹雪」

ハンモック安達の空間

昨晩から木々を揺さぶる不規則な風きり音がしていた。
今朝になり外に出て見てみると、窓や壁にも吹雪いた雪がまだらに付いていた。
道はキシキシと鳴るような乾いた雪で、風紋が付けられていた。
「まだ二月だからな、しょうがないな。」
と、独り言を吐きながら村の表通りに出てみると、モノクロの風景の中で、なぜかそこだけは、鮮やかだった。
「なんだ、神の力を感じる。」

  • 2010/2/6登録