snow peak club

戸隠イースタンから帰ってきました。道はさんで向かいにある戸隠キャンプ場は、受付けに行列をなしていたのとは対照的に、こちらイースタンは到着初日(5/1)なんか私たち含めてたった２組しかいない様子。広大なフィールドがほとんど貸切り状態でしたので、どっちを設営しようかと両方もってきたのを並べて設置してみました。この圧倒したデカさにしばし言葉を失います。こりゃもうサーカス小屋ですね（＾＾）

パビリオン（以下、ＭＳＲ−Ｐ）に慣れた彼女の第一声は、ランドステーションＬ（以下、ＳＰ−ＬＬ）はちょっと中が暗いし空間が低い感じがするというものでした。

確かに空間面積はＳＰ−ＬＬがＭＳＲ−Ｐを圧倒していますが、高さ的には、ＭＳＲ−Ｐは２４４ｃｍのポールを使用しているので、スペック的には３０ｃｍは高い計算になります。実際、１７２センチの私が立って移動する際は、多少の圧迫感を感じました。とはいえ、頭が天幕に当たるようなことはなく、要は慣れだと思います。

自分もＳＰ−ＬＬをノーマルセッティングし中に立った第一印象では、「パビリオンと大差ないし、こりゃヤフオク行きかな」というものでした。しかし、椅子やテーブルを配置し、いざ座ってみるとぜんぜん印象が変わることになります。
ローテーブルを囲み、Ｔａｋｅチェアに座った目線から感じる空間は、昼間の立ってみてたそれとはうってかわって非常に好印象でした。高架下の居酒屋にいるみたいな感じといいいましょうか。ＳＰ−ＬＬはフルクローズドの状態でもサブポール２本でしっかりと幅空間も高さがある程度確保されて拡張されているので、ＭＳＲ−Ｐよりもピークの高さは低いけれど一定の高さを保った空間がＭＳＲ−Ｐよりも広大にあります。

この拡張された空間が、室内での人の移動、物の置き方にゆとりができ、こうしたフレキシブルさがＭＳＲ−Ｐにはないアドバンテージだと思います。それに幕体の色から反射してくるランタンの灯り、なんとも言い難いブラウンを帯びたいい味の色空間をカモシだすんです！ＭＳＲ−Ｐは、幕体がグレーなので、どうしても蛍光灯みたいな色空間でした。料理がうまく見える演出はＳＰ−ＬＬに軍配があがります。

また、サブポールを２本とも２１０ｃｍに変えて、エクステンションシートを出し吊りだすとかなりの開放感が得られます。それに日差しの浸入角度にあわせてあれこれとセッティングできるので、彼女もこれには満足している様子でした。ここまで細かなセッティングはＭＳＲ−Ｐではできません。

なんだかＭＳＲ−Ｐはピーク高さ以外に勝る点は無いみたいな記事になりましたが、そんなこともありません。設置しやすさという点では、ＭＳＲ−Ｐが断然優位にあると思います。幕体を平らに広げ、四隅にある穴をペグダウンし、中からポールを２本たて、残りの４箇所をペグダウンするだけ。初めてでも１０分とかかりません。

雨とか降ってきてとりあえずさっさと、家族の避難場所を確保したいときなんか、このスピーディで巨大な空間が得られるのは頼りになります。張り綱は付属はしていますが、使わなくても立ってしまうためか、使っている人をみたことがありません。これは、別の言い方をすると、ＭＳＲ−Ｐが設置に必要な場所の広さ＝幕体を平らに広げた広さということです。この点、ＳＰ−ＬＬは、張り綱を必要とするため、設置場所は幕体展開広さ＋周囲に張り綱をひっぱりペグダウンする広さが余計に必要になります。

区画サイト内にクローズドの状態でなんとか入るからギリギリに押し込むというのでは、せっかくのいろんな設置方法ができるメリットを生かしきれません。また、設置にはどんなに慣れても１０分以上かかるでしょう。なにせ、必要なペグを片手で全部持てません！量的にも重さ的にも。

以上、ＳＰ−ＬＬとＭＳＲ−Ｐの個人的な感想をあーだこーだと書きましたが、自分は、どちらか１つしか手元に置けないとなれば、迷わずランドステーションを選ぶと思います。