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ダッチチャコール、オガライト、オガ炭、オガ備長炭などの成形燃料の場合、手にとってみて重さを感じるもの程、比較的火保ちがいいようですが、燃焼後は木目の荒い多めの灰となります。
また、本来の樫目の樹木から製造した薪や炭(備長炭)は燃焼行程が穏やかで、火保ちが良く、燃焼後の灰は少なめです。
岩手切り炭系も小丸を中心とした、小振りのサイズで形が揃っているので、調理用木炭としては、良質ですが、こちらはあまり重さを感じません。
持ち運びを考えた上で有利なのは、軽量で火保ちの良い岩手切り炭系か、重量のある樫目備長炭を少量と、短時間火力のあるマングローブ系の炭を組み合わせて使う方法です。岩手切り炭と本格備長炭小丸では、同じ重量で、倍以上の容積比があります。
備長炭は一般に「高級な炭」というイメージがあり、「備長炭であれば何でも有利」と思われがちですが、全ての調理に向いているかというと、そうではなく遠火の輻射熱で調理を行う食材には向いていますが、炎で調理を行う食材には向いていません。備長炭は炎を上げて燃えないからです。同じ肉でも、じっくり焼いた方がいいものと、ぱっと炙った方がいいものがあるように、炭の使い方が判ってくると、もっと料理が楽しく美味しくなりますよ。