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撥水と防水性能の復活とは?

*ダイバ-の空間

購入以来使い倒したアメニテイ。。先日の雨キャンで明らかに撥水性がおちてました 復活させる為のメンテはどうされてますか 以前開発の新居氏が撥水や防水スプレーはしないほうがよい 化学ぞうきんでかるく表面ふいてなにもしないのが一番と教えてくれましたがそれでもワックスのきれた車のボデイのようになってしまった我がアメニテイ。。なんとかしてやりたいのですが。。。。。。

  • 2006/7/22登録

コメント

06/7/22

しーふぉ

 以前アスタリスククラブにてこの話題になり、その際上原さんに登場していただきました。そのときの話では、防水スプレー等は値段が張る上に効果の持続がわずかな期間なのでお勧めできない。撥水性に関し低下の最大の要因はシートに付着汚れであるためその除去が最大の効果を生む。2イさんの表面を軽くふくというのは、そのことを言っているのでしょう。
上原さんその時は撥水生と防水性の違いと対処もコメントしていたと思いますが、ストキャンの講義に続き、また忘れてしまいました。どなたか知っている方コメントお願いします。

chachamecha

こんばんは、ダイバーさん。テント生地には撥水加工と防水加工の2種類があり、通常テントの外側の面には撥水加工(水をはじく加工)、内側の面には防水加工(水を通さない加工)が施されています。
テントのメンテナンスをする上でこの2種類の加工の違いを理解していないと誤ったメンテナンスをして、かえってテントの性能を落としてしまうこともあるので撥水剤はテントの外側の面に塗布し、防水剤はテントの内側の面に塗布しなければなりませんがテントの外側の面は常に外気にさらされており汚れ(水垢など)による撥水低下も考えられますので乾拭きや水洗いブラッシング、汚れの酷い場合は薄めた中性洗剤で洗えば撥水が復活する場合もあります。また表面の生地に低温でアイロンをかけるのも有効的ですが、一箇所に集中してかけることは生地にダメージを与えますので注意が必要です。そのような処理をしても撥水が復活しなけらば撥水剤を均一に塗布する必要があると思います。撥水効果のある生地に撥水剤を塗布しても弾いて定着しませんので撥水剤の無駄になってしまいます。以上、簡単ですが参考になれば幸いです。

*ダイバ-

しーふぉさん Chachamechaさん 早々のアドバイス有難うございます
さっそく実施してみます

06/7/23

*SHIGEBO

私もO社のテントを使い倒してすっかり撥水性能が落ちてO社のサービスに聞いたら
撥水剤は生地の他の加工の性能を低下させる可能性もあります。
UVカット加工に対しての性能低下など予期せぬ影響が考えられます。
状況によっては生地劣化を早める結果になるかもしれません。
○生地の防水と撥水の違い
防水効果は生地の裏側の樹脂コーティングが担っています。
撥水加工は生地に水が染み込まなくする加工です。
撥水効果が低下しても水が漏れてくる原因にはなりにくいのです。
どちらかと言うと水分を含んでテントが弛んだり、乾燥しにくいなどの問題が大きいと思います。

○撥水加工を自分で行う場合は次のようにすると良いと思います。
・まずは生地表面の汚れを落とす。
水で濡らしたきれいな布でテントの表面を拭いて汚れを落とします。
中性洗剤は特別汚れた場合に汚れ落としを目的にするに留めます。
中性洗剤の界面活性効果は撥水の正反対である親水効果を生み出します。
撥水加工の前段階としてはできるだけ水拭きのみに留めます。
・撥水剤を塗る。
O社の「塗る防水剤」などを塗りこみよく乾燥させる。
(これは当然ですな!O社に聞いたんだから)^o^()
塗るときは曇った風通しのよい日を選びます。
あまりにも乾燥した状態では防水剤中の溶剤成分が静電気で引火する
危険があるためです。効果が高い薬剤は臭いもキツイのでよく乾燥させる必要があります。

注意して以下の加工を施すことで撥水効果が長持ちします。
・熱をかけて薬剤を定着させる。
撥水加工後の生地表面を極低温のアイロンをかけると、薬剤が生地に
定着し効果が持続しやすくなります。
アイロンの温度管理に注意して下さい。温度が高すぎたり同じところに
長時間アイロンをあてていると生地にダメージが残ります。


とのことでした。(うる覚えのところもあるので多少違う表現だったかもしれませんがchachamechaさんとおおよそ同じです。)

実際やってみたところ確かに効果はありました。 ただ私の場合O社の防水材ではなくたまたまあった或るメーカーのシリコン系の艶だし洗車液「シリコングレイズ」(この会社は諸説色々ありますが・・・私には関係ないです・ちなみにネットに安売りで500mL・1029円です)でやって見ました。 濡れ雑巾に少し染み込ませ薄く何度も拭くように!。ちょっと多めに塗るとシミのようになりビクッ!ときましたが時間がたつと消えてました。
あくまで私の場合ですので、実行する時は隅っこのほう(むしろ天辺の中央の方が目立たない?)で試してから全体に行ってください。
ちなみにこの薬剤が生地に与える影響は不明です。無責任ですいませんm(__)m
ココまで書いて申し訳ないですが一番お手軽は「ダスキン」で拭くのが一番「費用対効果」があり生地に与える影響を懸念しなくて良いような気がします。 SP新居さまの言われるとおりだとおもいます。

長くなってすいません

*ダイバ-

早々のコメント有難うございます
昨日、久々の晴天でしたので公園でアメニテイ、リビシェル設営してバケツとダスキンで拭き掃除実施しました 去年買って10泊ほど使ったリビシェルはピカピカで撥水も復活、しかし
アメニテイはやはり色褪せたままで撥水も復活しませんでした
これ以上なにもせず大事に使おうと思ってます

*ダイバ-

しかし10年来使い倒してる某超有名インポート物のソロはいまだに撥水も防水も衰えず色褪せもまったくしない 海で使う事が多く条件も厳しいのに。。。。。。
値段の差かな。。。

TOM

はじめまして。

お風呂で、水洗いでして、ニワックスで処理して、
乾燥機で処理してます。

ブラシやスポンジや洗剤は使いません。
ファブリックを痛めるだけと思ってますから。
タープと処テントを、数回処理してますが、
問題ありませんでした。

ゴアテックスと同じ処理してます。

*ダイバ-

ニワックスってなんですか

TOM

申し訳ない。
ニクワックスが正解です。
NIKWAX社が作っています。
エバーニュ社が日本では代理店です。

ダウンやゴアテックスや皮ブーツなんかの処理(洗浄・加工)に使います。
アウトドア用品店でご確認下さい。

06/7/24

*SHIGEBO

TOMさん
何種類かあるようですが「ダイレクトウォッシュイン」で宜しいのでしょうか?

06/7/25

やうちゃま

TOMさん
大変参考になりました。我が家のリビングシェルはシールド発売前のものですが、かなり撥水性が低下し、雨の日は裏側にまで染み込んでくる事もあります。復活を祈り今度トライしてみます。

06/7/26

TOM

商品名は、忘れました。(家のも切れてます)

我が家で買うのは、洗剤2種類(ゴア用とダウン用)。
(今回は、ゴアテックス用が最適です。)

通称ドブ漬け撥水。(洗濯後に使うタイプ)
(多分、ウオッシュインです)

スプレー式撥水剤(ダイレクトスプレー)です。
(補修用とかに使います 2Lのデカイボトル有り)

洗濯後、有る程度水が切れたら(24時間位)、
乾燥機に入れます。(街角の洗濯屋さんで)

頑張って下さいね。

欠点は、少し臭いと粘りが有ります。

06/7/27

SP/開発・新居(ニイ)

こんにちは、ダイバーさん。
そしてコメント頂いたみなさん、ありがとうございます。

撥水について原因とメンテナンスの方法などを、その理由を含め詳しく使用状況に合わせ段階的にまとめて見ました。

まず皆さんが購入された時は、きれいな撥水が見られるはずですが、撥水はその後使用するにつれ、雨や高温、高湿を繰り返す間に性能が落ちていきます。また運搬中・収納時の生地への摩擦(こすれ)などでも性能は低下します。
撥水は表面の起毛(又は起毛に近い状態)が水玉を作ることで可能となり、ちょうど微細な毛で覆われた蓮の葉っぱを転がる水玉と同じと考えて頂ければ解りやすいかと思います。
この状態では、表面に何がしかのダメージを与えないことで、この起毛の状態を大切に維持することがメンテナンスということになります。
つまり、撤収時に表面に雨が付いていても、タオルなどでふき取ることは避け、できるだけ自然な乾燥に任せること。そして泥などは、濡れたタオルで押し当てるようにして落とすことが大切ということになります。

次に撥水の性能が低下してきた場合ですが。この時は水滴ができず表面が濡れた状態が現れてきます。この低下の原因は二つ考えられます。
一つは撥水処理の劣化で撥水成分が流れ落ち始めたか、起毛の弾力がなくなったような状態です。そしてもう一つは表面に微細なゴミが付着し起毛の表面を覆ってしまったか、起毛の間に入り込んでいる状態です。
通常はこの二つが同時に進行すると思われますが、前者の場合では経年劣化で復活させることはできません。しかし後者では付着したものを取り除くことで、ある程度撥水が復活する場合があります。具体的な方法としては、やわらかいタオルで静かに拭くということになります。ただし、あくまでも「復活する場合がある」という程度のこととご理解ください。

最後に完全に撥水が起きなくなった場合ですが。
この時は表面が全体的に濡れた状態で、撥水の処理が完全に流されてしまっており、雨はフライの傾斜に沿ってただ流れ落ちるだけとなります。もっとも裏面の防水処理は残っていますからテントそのものは使用することができます。
この状態ではフライの表面に何がしかの手を加えてやらなくてはなりません。そこで撥水スプレーの使用ということになるのですが、残念ながら初期の撥水性能と同じ性能・持続力はありません。またスプレーの性能を最大限生かそうとして、スプレーの回数を増やすとかなり割高となります。私自身が過去に試した経験からですが。
しかし、面倒でも数回の使用ごとに軽く吹き付ける方法を繰り返すのであれば、ある程度の撥水状態を維持し続けることはできます。が、数多くある撥水スプレーの中で、SP製品にダメージを与えず、適合できるベストな製品は残念ながら特定できません。

具体的に使用の段階を追って、メンテナンス等を考えますと以上のようなこととなります。

皆さんの会話の中で気が付いたことですが・・・。
TOMさんのおっしゃっている「風呂場で水洗いして」は表面のゴミを取り除く意味で、理にかなっているようですし、中性洗剤は、*SHIGEBOさんの説明の「親水効果を生み出すため」使用はしないほうがベストです

ただ、洗う際のフライの扱いが、本来の撥水を落としている可能性があります。「フライを折りたたむ」、または「手押しで洗う行為」があるとしたら、そして「風呂場から引き上げる」とすれば、当然に生地のこすれが起こります。この際に本来の撥水を落としている可能性があります。
また、フライに使用されている部材(ブラケットやジッパー・ベルクロなど)とのこすれが、撥水処理に悪影響を与えていることが十分予想され、もちろん裏面の防水加工にも悪影響がある場合もあります。
ですので、確かに微細な汚れを落とす効果があるかと思われますが、ニクワックスの使用を含め、この方法は私どもの推奨できる方法ではないですね。

極低温でのアイロンの使用ですが・・・・・。
生産時の撥水処理は生地に撥水剤を使用し、熱処理します。この場合熱により少なからず生地の劣化が起きます。生産においては生地の強度と撥水の希望するレベルを温度と時間を管理することで、微妙なバランスの中で完成されます。
アイロンをかけ、効果の持続が期待できる場合があるかもしれませんが、その判断(バランス)は難しいでしょう。

*SHIGEBOさんのO社へ問い合わせでのサービス担当の回答の、「予期せぬ影響」はいろんな意味で十分に考えられますね。

以上のようなところで、ご理解いただけますでしょうか。

追伸
撥水スプレーの使用の際は、必ず屋外で使用してください。理由は缶に説明がされていると思います。

*ダイバ-

有難うございました これからも大切に使っていきたいと思います

しーふぉ

 大変判りやすく、参考になります。ありがとうございました。

06/7/28

*SHIGEBO

ふむ さすがじゃのう! 
ついでにO社のサービス担当曰く、「表面の”撥水”はしなくても気にしないでください、裏面の”防水効果”はしばらく続いているはずです!」とのこでした。 まぁ確かに裏にしみてきてるわけじゃないですからね。 なんとなく納得してしまいました。 まぁ撥水切れたらヤフオク(撥水切れにつき1円スタート!なんて)出して新しいの買うか! トッテモワタシニハデキナイコトデスガ・・・・

tetsu

ダイバーさん、お邪魔します。
私も参考になりました。
といってもまだ撥水性が落ちるところまでいっていないのですが、”化学ぞうきん”は意外で手軽なお手入れ方法ですね。

そこでSPさんにぜひお願いなのですが、HPの方に『アウトドアテクニック』なんかもあるので、そことかに少しずつでもこのような各製品のメンテナンス情報なども載せていっていただけたら嬉しいと思います。
自分で手入れをしているとさらに愛着も湧くと思いますので、ぜひお願いします。

SP/開発・新居(ニイ)

こんにちは、みなさん。
改めて登場させていただきますね。

過去のイベントなどでテントのメンテナンスについて、幾度となく質問はいただいて回答しておりました。

しかし、皆さんの会話を読ませて頂いているうちに、私たちが説明させて頂いたことが、断片的な内容になっていたのかも知れないと考える様にもなりました。

たとえば、「撥水面にダメージを与えないように」は撥水が十分に機能している時のメンテナンスですし、「撥水スプレーはあまり効果を期待できない」というのは本来の撥水効果と比べてのことで、完全に撥水効果がなくなった場合には、ひとつの手段ともいえるわけですから。

そこで3段階分け、原因と対応の仕方を説明させて頂いた次第です。

*ダイバ-

シロウトが思い込みでいろいろ言ってもしかたないし危険ですからSPとしての見解が聞けたのはよかったですよ

しーふぉ

 確かに断片的でした。人間というのは都合の良い事しか記憶に残らないもので・・・(笑)
メンテナンス情報にHPに載せて欲しいです。
是非検討してください。

07/6/11

ちゃちゃ朗

はじめまして。
今回SP/開発・新居(ニイ)さんのメンテ法を参考にさせて頂いたので、つながらせて下さい。おかげさまで、テントのシミが無くなりました。