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夜の帳が下りる頃 電車は小さな駅に止まった。
ボタンを押し扉を開くとそこは雪国だった。
踏み跡の消えた白いホームへ降りたのは私一人だった。
待合室で身支度を整え雪の降る駅前に出る。
見覚えのあるはずの街並みは雪に覆われて見知らぬ街のようだ。
なんとか記憶を辿りながら歩いていると突然雪の壁が・・・
踏み跡もそこで消えていた。
迷った？
いやいや一旦戻って車通りのある道で行けば良いんじゃないか？
圧雪路で滑りやすいのでゆっくり踏みしめながら歩いていると車が徐行したり大きく避けて走って行く。
ガードレールの上に積っている腰より少し高い壁を乗り越えて歩道に立つが踏み跡はすっかり消されていた。
雪の下に隠された障害物を確かめるようにさらにゆっくり歩く。
30分ほど歩いただろうかふと顔を上げると以前お婆さんに道を尋ねた畑の立ち木が見えてきた。
「よしよしここで間違いない。」
見覚えのある温泉の看板も見えてきた。
野営地はすぐそこだがとりあえず汗を流そう。
13/2/20
列車移動でワクワク！
列車を降りてドキドキ！
ドアtoドアの車移動には無い旅の楽しみですね^^
僕のイメトレで辿っていた情景と重ねさせて頂いて読みました。
実際の現地は夏とは全く違う景色で、、
僕も列車ルートだったら相当難儀したであろうと(^-^;)
＞白いホームへ降りたのは私一人だった。
＞ 障害物を確かめるようにさらにゆっくり歩く
私なら「タクシー」をすぐ呼ぶかなぁー (^_^;)
（せっかくの小説の世界を壊しちゃいました。ﾍﾟｺﾘ）
歩きに拘った訳が・・・解るような気がします。
雪国の誰もいない駅だけで、絵になりますよね〜(^^)
*パドルさんは、いつから作家さんに？
13/2/21
そういえば、子どもの頃はこういう光景が普通だったんですが、暖冬基調で二〜三十年・・・・懐かしい感じを覚えました。
まごしちさん
「ぶらり途中下車の旅」とか「のんびりゆったり路線バスの旅」のような番組を結構見ていた影響大です。（＾＾）
ねおさん
雪と戯れるのが楽しくて楽しくてこんな日記になってますが地元の人から大笑いされるほどの行程です。
ねおさんなら楽勝ですよ。（笑）
tomanさん
駅前でタクシーを見かけなかったので電話で呼ぶことになるんだろうけどタクシーを待つより歩いたほうが早いかも。（笑）
donaldさん
駅まで迎えに来てくださるというお言葉嬉しかったです。
雪を楽しみたいという我侭どうかお許しを。
s-tomoさん
ドラマのエンディングに使われそうな風情のあるホームでした。
ついドラマの主人公になったつもりで・・・（笑）
ドラマのエンディングはこんな曲かな？
http://www.youtube.com/...
13/2/23
リンク先が削除されてしまったようですね。
竹内まりやの「駅」でした。（＾＾）