【開発秘話】品質に、情熱を。「ワンアクションテーブル」

美しい竹集成材のテーブルトップ。
様々なシーンに適したフォールディングテーブル。

折り畳みができるため、好きな場所へ持ち運び、ワンアクションで広げるだけでリビングスペースが生まれる。

2つ、3つと並べれば大人数にも対応するダイニングテーブルにもなる。天板には滑らかな手触りと丈夫さ、明るい色合いの美しさを兼ね備えた竹集成材を採用。キャンプシーンだけではなく、リビングやガーデン、テラスなど、使う場所を限定しないデザイン的にも優れたフォールディングテーブルは、1998年の発売から長い間愛される定番のテーブルとなった。

そんなワンアクションテーブルが生まれた背景にある、圧倒的な情熱のストーリーを紹介しよう。

スピーディで簡単な設営・撤収を実現。収納の場所も取らないので、たとえば来客時にさっと広げることもできる。ワンアクションテーブルはその名が示すとおり、天板を徐々に開いていくと天板の間からX脚が現れる画期的なシステムを備えている。

対面で2人にちょうどいいスタンダードタイプと、4人がゆったりと食事や会話を楽しむことができるロングタイプ。地上高400mmでサイドテーブルに最適な3種類を用意している。竹集成材も美しく、視覚的にも優しい仕上がりだ。

開発者の中で長年あたためられた開閉機能。
構造的にも強い安定性。

2枚の天板を開くというアクションだけで、内側から脚部がシンクロして現れ、セッティングが完了するワンアクションテーブル。まるで飛び出す絵本のような驚きのシステムは、開発者の中で長年に渡り、あたためられてきた構想だ。

「折り畳み式のテーブル」はいまだに不安定なものが多く、固定のテーブルよりも強度が落ちるという既成の概念を持つが、ワンアクションテーブルはその概念を覆した。

X型のフレーム構造は弾力があり、力を効果的に分散させるので構造的に強く、垂直な脚に比べて荷重に対して粘りがある。

そして折り畳みやすいというメリットを持つため、まさにアウトドアのために生まれてきたテーブルなのだ。

(左)部品点数が多く、組み付けはかなり手間がかかる仕様。必要なパーツを洗い出していった。

(中)構造をシンプルにしすぎたことで、縦方向の揺れに弱く、テーブル全体が不安定になった。

(右)最終量産サンプルでは、問題点をすべてクリア。部品加工は難しくなったが、金具全体に曲線が加わり全体に安定感が出た。

1mmの誤差も許さないX型のフレーム構造は困難を極めた。

X脚の開閉システムは寸分でも誤差があれば機能せず、ひとつのパーツの寸法に1mmの変更が生じれば、すべての寸法を計算し直さなければならず、構想から実際の量産に至るまで困難を極めた。

紙で作ったミニチュアサンプルづくりからスタートした開発は、設計通りに開閉機構が機能するのかを試しながら進められた。

そして実際に可動サンプルをつくり、繰り返し行われる検証の度に失敗と試行錯誤を重ね、問題点をクリアさせていった。上の画像は可動サンプルから最終量産サンプルだが、量産までに1年を費やした。

構想から4年。
開発者の魂と工場の職人の苦労の末にリリース。

1998年、ワンアクションテーブルをリリースしたが、発売当初、市場の反応は意外にも薄かった。

ディスプレイしているだけでは、この特長は伝わらない。そこで、新製品展示会に開発担当者と営業スタッフが出向き、訪れたユーザーに対して、設置撤収の連動した流れを見せながら製品紹介を行い、瞬く間に大人気商品となった。

ユーザーひとりひとりの想いに耳を傾け、またスタッフ自ら、製品に込めた想いを手渡しするかのように丁寧に届ける。唯一無二の構造をもつロングセラー製品は、こうして多くのユーザーを魅了することとなったのだ。