開発コンセプト

FDチェアワイド

スノーピークのチェアに関しては非常に歴史が深いんです。初代はスノーピークの前身であるヤマコウの“フォールディングディレクターズチェア”に始まり、“パッドインチェア”、そして現在の“FDチェアワイド”とこの形になるまでに大きく3回チェンジを繰り返しています。中にクッション材が入ったり、フレームの材質がスチールとかアルミになったり、少しずつマイナーチェンジを繰り返して現在の形になりました。ワイドというのは幅の意味なんですが、日本人の体型が少しづつ大きくなっている時代背景に合わせ、もっとゆったりと、リラックスできるようにモデルチェンジしたのが大きな特徴です。

リラックスチェアとディレクターズチェアが融合したスペシャルチェア

このFDチェアのコンセプトは、イスの前に姿勢があって、食事がしやすいように設計されている点。それに加え、後ろにもたれながらゆったりする現代人のニーズに合わせた点です。ズバリおかけになっていただければわかりますが、直感的なところでまず「あッ!」と気づくと思います。伸びる素材やクッション等は一切使っていませんが、なぜか宙に浮いているようにふんわりと吸収して受け止められる感覚になると思います。重さを吸収する理由として、座った時にこのイスの後の背布がたわんでいきますよね。このたわみ加減が最終的に背中を受け止めるホールドの役目を果たして、さらに座面と後の背布の長さの関係がゆったりとできるリラックスチェアの役割を果たしているのです。

歴史は深く、構造も複雑ながら見た目はシンプルな脇役的存在

デザインに関してはディレクターズチェアの原点に帰りました。実際にテーブルを置いてみんな大勢で食事をするシーンにおいて、大人っぽくシンプルにデザインする事により、あくまでアウトドアの1シーンを支える脇役的な存在であるように。
また、強度に関しても以前より全体のスケールが大きくなった分、足やひじのパイプにかかってくる総体的な全体の力も大きくなっています。大きいものを小さくするのは簡単ですが、従来あるものを大きくして強度を確保するのは、非常に難しいんですね。しかし奥行きを30ミリ増やす事により、「あッ!」という体験できる範囲でありながら、強度も損なわない部分で現在最も自信のある作品ができたと思います。

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